Mozilla Open Web Day in Tokyo でうちわを扇いできたよ!

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10/5に「Mozilla Open Web Day in Tokyo」が開催されました。
昨年は同時期にMozilla Festival in Tokyoというイベントで行われましが、今回の会場が3331 Arts Chiyodaという閉校した学校を改造した施設で、まるで文化祭のような雰囲気でした。

全体としては様々なジャンルで出展がありましたが、IoTやWoTに関するもの、ハードウェア系が多かったようにも思います。

Mozilla Open Web Day 今回はKDDIの重大発表があるとのことで、そちら方面でも賑わっていたようです。 社長のビデオレターによる発表で、Firefox OS端末が年内、クリスマスプレゼントに間に合うように発表するとのことでした。 ビデオ内では濃いモザイクで全く分かりませんでしたが、ネジ一本から作り上げ、パフォーマンスも十分改善されるとのこと。

Ustream: http://www.ustream.tv/recorded/53589728
発表スライド: http://www.mozilla.jp/static/docs/events/2014-open-web-day/slides/3.pdf


うちわ over Internet

さて、私はというと、その傍らでうちわを扇いでいただいておりました(笑)

というのは半分冗談で、**「うちわ over Internet」**と題した作品を出展していました。
IoTの形の一つとして、うちわ×インターネットを実現したものです。(むしろこの場合はWoTかな?)
機能としては、インターネット越しにうちわを扇げる/扇いでもらえる、というものです。

システム構成

システム構成を説明すると以下の通りです。

うちわ over Internet

うちわ over インターネット

上が展示したプロトタイプです。
うちわを動かすのには、サンコーレアモノショップのUSB電動うちわを利用しました。
作るとなると一番面倒な可動部ですので、ちょうど良い製品でした。
言ってしまえば、単純にUSBから電源を取ってモータを動かすだけの製品なので、非常にHackしやすいですね。

電動うちわの制御にはArduinoを使用し、PCやスマートフォンを経由してインターネットへ接続します。
扇いで欲しい人は、Webサイト上で扇いでくれる人を募集し、扇ぎたい人はその中から選択し扇いであげます。
扇ぐ方法としては、スマートフォンなら加速度センサを用いて端末を振ると扇いであげたことになり、インターネット越しに扇いでほしい人の電動うちわが連動して動くことになります。
当日は、以下のサイトで実際に皆さんに扇いでいただきました。
(今はWebSocketサーバーを動かしていないので通信は出来ません)
⇒ WebSocketサーバーを書き直し終わったので動かしています。制御回路やソースコードは公開予定です。

うちわ over インターネット: http://uchiwa.babibubebo.org/

イベント開催時間内では計 6,891回もうちわを扇いでいただけました。

uchiwa_fan_count

技術的詳細

さて、もう少し掘り下げて話をしましょう。

ArduinoとPC/スマホ間の通信には、Webブラウザ内で完結できることを条件に以下の二通りを用意しました。

  1. FlashAir : 無線LAN内臓SDカード
    SD端子をI/O入出力として利用できる 変態 画期的なSDカードで、HTTPリクエストで扱えるAPIが用意されています。
  2. arduino.js : JavaScriptでArduinoを制御できるFirefox Add-on
    実際はシリアル通信を通してArduinoを制御するFirmataみたいなもので、ブラウザ上でJavaScriptから叩ける感じ。

当初はFlashAirを用いて展示するはずだったのですが、会場のWiFi環境が想像以上に悪く、うまく動きませんでした。
大慌てでブレッドボードで組み替えて、USB接続でうちわとPCを接続し、(2)の方式にすることにしました。

扇ぐ人と扇がれる人(うちわ)間の通信にはWebSocketで行います。PHPによる実装の「Wrench」を利用しました。
当日のサーバーは、石狩データセンターのさくらのクラウドを利用していましたが、驚くほど低遅延でした。

このようにして、扇いでほしい人と扇ぎたい人とがインターネットを通して一本の通信路が確立するわけです!
「うちわを扇ぐ」という動作が変換に変換を重ね、インターネットを超えて手元に届く・・・。
う~ん、ロマンを感じますねえ・・・
というお話をして、ここまで共感してくださった方はそう多くありませんでした(笑)


考察

本作品の目的としては、インターネット越しにうちわを扇ぐ、という機能そのものに価値があるかどうかは重要でなく、Internet of Things / Web of Thingsとはどういうものなのか、ということを目で見て理解していただけることにあると考えています。
今や、WebというものがWebブラウザであったり、PCやスマートフォンのように「箱の中」だけの存在ではないということです。

展示を見に来てくださった方々にご意見いただき大変勉強になったのですが、その中で気になったのは、これからはnonverbalな表現というのがより広まってゆくのでは、というお話でした。
現在のWebにおける表現・意思伝達としては、文字・画像・映像・音声が大半を占めると思いますが、そこに「うちわを扇ぐ」があってもいいんじゃないのかと。
例えば、Facebookの「いいね!」ボタンのように「扇ぐ!」ボタンというものがあって、このブログ記事が熱い!!と思ったらクリックして、筆者のうちわがパタリと扇がれる。
こういうことが現実になるとしたら、とても面白いと私は思います。


追記 11/20

Maker Faire Tokyo 2014にて展示できるとの一報をいただき、少しバージョンアップさせてみました。
Arduinoシールド化して、扇いだ回数を表示するカウンタもつけてみました。
23, 24日お時間のある方は是非お越しください。

うちわ Arduinoシールド

 

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